詩学調査員に退屈はない。フリーペーパーやフライヤーを手にとってはデザインを読む。プロアマの下手くそな小説にも眼を通す。文化的経験値から言って馴染みのないヒップホップやクラシック音楽も定期的に確認する。街の駐車場の隅の崩壊
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詩学調査員に退屈はない。フリーペーパーやフライヤーを手にとってはデザインを読む。プロアマの下手くそな小説にも眼を通す。文化的経験値から言って馴染みのないヒップホップやクラシック音楽も定期的に確認する。街の駐車場の隅の崩壊
もっと読むある日、いつものようにSpotifyで音楽をかけていたら、利用者の好みに合わせて勝手に選曲してくれる機能により、中学生の時以来、耳にしていなかった歌声が聞こえてきた。
サラ・ヴォーンの「ラヴァーズ・コンチェルト」だ。
大人になった詩学調査員には、驚くべき体験となった。
ポジティブシンキングが対応できない事態や瞬間に対して、何が有効となるのだろう。
ここにひとつ、多くの人が忘れてしまった、人類が継承すべき思考法がある。
見よ、今、1人の若者が日比谷公園を横切って、図書館に入った。 3階で図書分類番号のゼロ番、「総記」の棚からいくつか本を引き抜くと、その足で美術館の図録も抱え、机の上に積み上げては、流し読みをしてゆく-- と、何冊目かの図
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