【彗星教室】正木香子さんの講座が開催されます。

彗星読書倶楽部が企画・運営する、小さなオープンカレッジ『彗星教室』。

今年の夏から始まり、小規模ながらも、4回の開催に成功しました。

もとはと言えば、「若者の手で、21世紀にふさわしい内容の講座を定期的に開いて、これからの日本の文化の質を上げていけないだろうか」という管理人の思いつきから始めたものでしたが、おかげさまで、会場で初めてお会いする方々から良い反応をたくさん頂くことが出来ました。

『文字で声を聴く、書体で本を読む』

この度、書体にまつわる批評・エッセイを多数発表している文筆家、正木香子さんに、講師としてお話ししていただけることになりました。

正木香子さん

正木香子さんのプロフィールはこちら

タイトルは、
『文字で声を聴く、書体で本を読む』。

会場は毎度おなじみ、総武線平井駅から徒歩30秒『平井の本棚』2Fイベントスペースです。

開催日:1月27日
時間:16:30開場、17:00開始、18:30終了予定

チケット代:¥1,500
定員:30名

詳細・お申込みはこちらから。

 

『文字の食卓』

今回、正木さんにご登壇をお願いしたきっかけは、管理人が今年初頭に正木さんの著書を読み、驚きのあまりひっくり返ったことでした。

はじめの一冊は、見覚えのある、あんな書体やこんな書体を語った『文字の食卓』(2013年)。

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管理人が持った感想はふたつありました。

1:しまった、文章は文字で出来ているというのに、自分は文字そのものを注視するということを全然してこなかった、こりゃ盲点だった。

2:この人、日本語が巧すぎる。

まるで、眼の前の料理の味を、テーブルや、食器や、照明や、盛り付けの美しさと合わせて味わい、その味わいを人に語ろうとするように、文字を語ってゆく。

そんなことが出来るだなんて、管理人は、その時まで考えもしなかったのです。

試しに、正木さんのウェブサイト、本の題名と同じ『文字の食卓』より、
vol.37「滴る文字」をご覧いただきたい。

化粧品の広告に目が行く、という話から始まり、美容液やクリームの瓶に水滴がついている広告を見かけることもある、それが「水をはじく若葉のような、みずみずしい肌を連想させる。」と書く。

そして、エンジンがかかる。

文字の世界でも似たような演出が行われていることは、でもあまり知られていない。

どんなに心地いい言葉でも、あるいはありふれた言葉でも、選ばれる書体によって、今朝とれたての野菜と、三日前から冷蔵庫に入っていた野菜くらいの違いがある。

その、いわば「朝摘み感」ともいうべきみずみずしさを、私がもっとも感じる書体が〈A1明朝〉である。

これだ。私はこれにやられてしまったのでした。
わたしたちの普段の生活感覚と、眼の前の文字の印象が交わる一瞬を、正木さんは見逃さない。
これは、ちょっと、普通の眼ではない。

くだんの「A1明朝」がどんな書体で、なぜ水分を含んだ印象をわたしたちに与えるのか、その確認と謎解きは、ご自身の眼でお確かめいただくとして。

言われなければ、分からない。
しかし、言われると、分かる。
この、言葉になるとは今まで予想もしなかった質感に適切な言葉を与えてゆく、脳の新たな領野を切り開く、正木香子という日本語使いの手になる文章は、2018年で最高の発見でした。

ちなみに『文字の食卓』は、2017年の4月に松岡正剛が『千夜千冊』で取り上げられています。
そう言えば、書体の違いってまさしく、松岡正剛が言う「編集」そのものでもある。

正木香子さんの本

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精興社書体が使われた書物をひもときながら、この書体の歴史、その影響力を、文字という現場で確かめてゆく。どのページを開いても、「エッ!?」と声をあげたくなる明察と、「そうそう!」と首を縦に振らずにはいられない”読者あるある”にあふれる一冊。

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星海社新書のこちらは、『文字の食卓』の直後に出た一冊。版元にはもう在庫がないそうなので、店頭で見かけたら入手はお早めに。

*なお、『文字の食卓』『文字と楽園』は、会場内で若干数販売する予定です。

それでは改めて、詳細&お申込みは、下の画像からどうぞ!

彗星教室

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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