古井由吉「杳子」講義【彗星読書ゼミ】

【メンバー限定】古井由吉「杳子」講義完全版【彗星読書ゼミ】

第24回彗星読書ゼミは、古井由吉の小説「杳子」を解説します。

1971年の芥川賞を受賞した小説「杳子」は、男女の恋愛という鉄板のテーマを描いているにも関わらず、その先進的な文体は現在も読者に衝撃を与えます。
日本文学の最先端(のひとつ)であると言えるでしょう。

あまりに独自な文章表現で未知の身体感覚を語るため、本作を明晰に説明し解説した文章は、発表から半世紀経った今も見当たりません。
今回の動画では、哲学の一分野「身体論」と、身体論の名著・市川浩『精神としての身体』を手がかりに、この小説の真相を探ります。

青年が谷底で出会った女性・杳子。
2人は恋人同士となりましたが、杳子は何らかの精神病を抱えているらしく、挙動がおかしい。
彼女の家族の様子が分かり始め、青年はついに杳子の自宅へと向かいますが……

一度読んでしまうと、読者が杳子と同じ状態になってしまうこともある、「身体に影響する」小説である本作。
果たして、作中で明かされなかった、杳子の病気とはどんなものだったのでしょうか?
市川浩の提唱する「はたらきとしての身体」をキーワードに、
人間の身体と世界の関係や、
行き詰まった人間がひとつのきっかけから変わるメカニズムを解説し、
作中最大の謎に迫ります。

さらに、古井由吉が「内向の世代」と呼ばれた理由や時代背景も語りつつ、
実は文章の書き方が杳子自身を追い込んでいるのだ、という、【書き方】と【内容】が密接に関係する小説ならではの仕組みも説明し、
ラストシーンがバッドエンドであったのか、それともそうではないのか、ひとつの読み方を提示しました。

再生時間:1時間8分21秒

完全版はこちらから↓

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EDITED BY

森大那

1993年東京都出身。作家・デザイナー。早稲田大学文化構想学部文藝ジャーナリズム論系卒業。2016年に文芸誌『新奇蹟』を創刊、2019年まで全11巻に小説・詩・批評を執筆。2018年にウェブサイト&プロジェクト『彗星読書倶楽部』を開始。2020年に合同会社彗星通商を設立。

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