ド文系の人間だけど数学を理解したい。(2)

(前回はこちら

数学を学び直したくなった管理人。
しかし、高校生の時に受けた授業のような学び方は、避けねばならない。
こんなニーズに丁度いい書籍はないですかねえ?

……と思ったら、あっさりと見つけました。

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2017年に日本語版が出版された、『マスペディア1000』です。

もうタイトルからして、数学読み物の決定版、という感じだ……!

ディスカヴァー21といえばビジネス書の出版社、というイメージが強くて、管理人はほとんどここの本を手にとったことが無かったのですが、ここ数年はポピュラーサイエンス本を充実させていて、素人向けハードコア路線(?)な感があり、とても良いと思います。

ちなみにページ数は600ページいかないくらいです。

2015年には『サイエンスペディア1000』という姉妹本が出ていて、こちらは「第 50 回造本装幀コンクール 経済産業大臣賞・日本書籍出版協会理事長賞 受賞」とのこと。
『マスペディア』もこの装丁を踏襲しているのですが、
まさに、これぞ、

待ち望んでいた数学本。

と言いたくなるデザインと内容。

まず、章立てが以下の通り。

  • 幾何学
  • 代数学
  • 離散数学
  • 解析学
  • 論理学
  • 超数学
  • 確率論と統計学
  • 数理物理学
  • ゲームとレクリエーション

数学を理解するための鳥瞰的な地図としては、素人目には完璧に思えます。
普段の読書の対象にしてもいいし、文字通り事典として引くのにも使えるボリュームです。

タイトル通り、全1000項目あるわけですが、どこから読んでも、前提知識がいらないような簡潔な説明の項目ばかり。
例外としては、ときどき続き物の項目が並んでいるくらいのものです。

そうか。
これは、高校生の頃の管理人が欲しくてしょうがなかった本なんだ。

素直にそう思いました。
この本の何が良いかと言うと、

・どの項目の記述もわかりやすい(「ゼロの立場」で書かれている)。

だけじゃなくて、

・初歩レベルの用語解説から、高校数学の最終段階レベルを経て、20世紀後半の研究にまで言及されている。

それによって、教育指導要領の枠組みに幽閉された「数学」ではなく、数学者が見ている本当の「数学」の全貌を1冊で把握できる。
これだから楽しいわけですね。

……「楽しい」?

どうも管理人は早速、数学を「楽しい」と感じているようです。
これは教育的には、間違いなく成功です。
(明治学院高校は失敗したわけだがな!)

ところで、一時期、「楽しくて眠れなくなる」「美しい」数学、みたいな読み物本が流行ったじゃないですか。
ああそうか、ちょうど、管理人が高校入ったくらいの頃です。
管理人は、まったく心動かされなかったんですよ。
「それって数学者の陶酔だろうが。俺が求めてんのは、「楽しいよねえ、美しいよねえ(^q^)」じゃなくて、納得させてくれる説明なんだよ」
と思ってました――今でもそうですけどね。

でも、この本はそういう、日本的「詠嘆」の呪縛とは無縁。
「とにかく、読者である君たちに、この項目を理解してもらうのが最優先だ。数学のこの話題が、数学全体の中のどこに位置しているのかも教えよう。」
という、実に教師的意志に貫かれていて頼もしい。

人文学的な詳しい分析は後回しにして、しばらくこれを眺め見ることにしましょう。
言ってみれば、数学の全体像を脳にインストールする、わけですな。

このシリーズ、まだまだ続きます。

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(しかしまあ、いつか対峙しなきゃな、と考えていたとはいえ、数学に課金する日が来るとはね。)

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