20世紀を代表する文学者のひとりであり、今もなおそのカリスマ性を放ち続けるアルゼンチンの作家ホルヘ・ルイス・ボルヘス。
小説・詩・批評・文学講義・翻訳とマルチに活躍した人物であり、どこから読み始めればいいのか迷う人も多いはず。
今回の講義では、このあまりに巨人的な人物であるボルヘスの小説と詩を紹介しながら、その生涯と思想を解説します。
難解と言われることが多いボルヘスの小説は、なぜ難解に感じられてしまうのか?
盲目の男が生み出した、私たちの常識を超える世界を一緒に探索してみましょう。
講義の目次
1:小説と詩
2:ボルヘスの生涯
3:想像力の極限へ
第1章では、ボルヘスの代表的な小説「アル・ムターシムを求めて」「バベルの図書館」「円環の廃墟」の3作品のあらすじと、詩「讃歌」を紹介し、彼の作風と世界観を味わいます。
第2章では、彼の生涯をたどります。アルゼンチンの知識階級に生まれ、英才教育を受けて育った早熟の天才は、やがて盲目の国立図書館長となります。光を失いながらも書物に囲まれていた彼の激動の人生を見てみましょう。
第3章では、より深く彼の世界に分け入ります。記憶の残響のように常に彼の着想源となっていた『ドン・キホーテ』。創作物の歴史を鮮やかに読み解く文学論。そして最後には、彼は常識の破壊者ではあったものの天才タイプではなく、常識に余白を作り出した人物だったのではないかという考え方を森 大那が語っています。
