『批評のアトリエ』第2回・日本人が和服を着なくなった理由(1時間17分)

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2026年8月より開講している講座『批評のアトリエ』の収録映像を、会員向けに毎月1日に配信しています。

第2回のテーマは「日本人が和服を着なくなった理由」。

小説家でありつつ、むしろ批評的視点のエッセイによって、戦後の日本に多大な影響を与えた坂口安吾。
彼の傑作群の中でも、今日の私たちが読んで新鮮なこのエッセイでは、伝統の価値が歯切れ良く再検討されています。
西洋から日本に来ては、日本人がキモノを着なくなった、と嘆く人々の勝手さを指摘し、「日本的」という発想の欺瞞を暴こうとする安吾は、日本人であることの根拠は過去の伝統ではなく現在の日本人そのものにあると言い切ります。

その延長に書かれる最終章、伝統的な美観とは何の関係もないドライアイス工場や軍艦の美しさを指摘する箇所は、現代の「工場萌え」を先取りする、美学的な考察とも言える面白さを宿しています。
目が醒めるような安吾の論理から、社会の「あたりまえ」と戦う力を手に入れる講義です。