YouTubeチャンネル『彗星読書倶楽部』で文学世界を明晰に解説する小説家・森 大那が、2025年、文章教室を開講します。
目標は、小説を書く機会が欲しいと思っている受講生が、受講したその日から小説を書けるようになること。
さらに、受講者が講座内で作品を書き上げ、小説を書く楽しさと成果を実感できること。
そして、書いた作品を、参加者同士で楽しく語り合うことを目指します。
小説という表現技術を自分のものにするための、彗星読書倶楽部にしかできない文章創作教室です。
主宰の森 大那による豊富な表現技法レクチャーと、参加者が書いた作品を全員で読む合評体験により、
読むこと・書くこと・語り合うことの知識と経験を増やし、
毎週水曜日、全8回の講座で、驚きと発見と喜びに満ちた創作を体験できます。
このページでは、Zoomを使って開催する『小説の教室』オンライン版の詳細をお伝えします。
本講座は、2023年に開催した文章講座『小説の教室』とほぼ同じ内容です。
【講座の目的】
この教室が目指すのは、 参加者が、
- 自分の表現能力として文章技術を手に入れること
- 小説を書きたいという強い意欲と自信を手に入れること
- 最後まで書き上げた自分の成果物を作り上げること
この3つです。
そして、今後の人生で、長く創作を続けていける技術とモチベーションを身につけていただけたらと願っています。
そのために、他の講座や教室では体験できないカリキュラムと、ルールを踏まえた作品の合評の場を提供します。

【文章技術と文学史】
文章を書く基本は、型(=フレームワーク)を身につけ、それに沿って書くことです。
言い換えれば、絵を描くことにおける「構図」にあたるものが、文章の型と言えます。
この教室では、文章を書くための型をお教えします。
文章の書き手として、一生涯使える技術になるだけでなく、これを知ることで、読み手として、本の読み方そのものが変わるでしょう。
また、過去の小説家や詩人たちの豊富な作例を、歴史的な推移とともに見ていくことにより、文章表現や芸術家の感性が、時代とともにどのように変化したのか、はっきりと知ることができます。
それにより、ご自身の創作技術を多角的に伸ばしていくことが可能になります。
講座のレジュメはオリジナルな内容です。各回終了後にPDFにてお渡しします。
【創作と合評】
受講期間である8週間のうち2回(任意で3回)、受講生に、短篇小説を書いていただきます。
作品のテーマはご用意していますが、テーマに沿わない作品でも問題ありません。
目安は2,000字前後、文字数上限は4,000字です。
講座の内容を参考に、オリジナルな作品の完成を目指し、挑戦してみましょう。
作品は参加申込後にお伝えするメールアドレス宛にご提出いただき、全員が全作品を読めるよう、PDFにまとめメールで受講生にお送りします。
そして「合評」を行う回で、全員で全作品を語り合います。
「合評」では、心理的安全性を保つため、発言にルールを設けています。
この講座では、受講生の作品を「変更不可能な現場」として扱います。
それは、ささいな単語ひとつの選択も、尊重すべきであるという捉え方です。
そのため、
1:作品を批判しないこと。
2:「この部分はこうすべきだ」という代替案の提案をしないこと。
この2つをルールとします。
「合評」では、ご自身の意図や予想をはるかに超えた感想や受け取り方が返ってきます。
他の参加者からのコメントは、今後さらに文章を書くための大きなモチベーションとなるでしょう。
※ご自身で書いた既存の作品をご提出いただくことも可能です。
※もし、すでに小説を執筆中で4000字を超える作品を提出したい方は、4000字を超えないように一部を抜き出しご提出いただくことも可能です。
【特典】
受講生には3つの特典をご用意しています。
【開催日時】
第1回:10月1日(水)
今日から小説を書き始めるために抜群の効果を発揮する、文章の型をレクチャーします
文章を書くことは、簡単なように見えて、実際にやってみると簡単ではありません。
この初回では、誰でも必ず文章を完成させられる型を紹介した上で、森鴎外・芥川龍之介・夏目漱石が採用していた小説の書き方を解説します。
さらに、ストーリーの設計図も利用して、新たな世界を作り上げましょう。
(この回は『文章の教室』第1回とほぼ同じ内容です)
この内容を参考に、第3回に向けて、小説を創作してください。
作品提出締切は10月12日(日)です。13日(祝)に課題作品をまとめたPDFをお送りします。
第2回:10月8日(水)
小説の読み方に、正解はあるのでしょうか?
人によって、どれほど読み方は違うのでしょうか?
第3回を迎える前に、「読み方」のトレーニングをしてみましょう。
人それぞれの文章の読み方を視覚化する独自の読書会「マーキング読書会」の様子をお見せし、読む・書く・語るの自由さを体験していただきます。
後半には、ストーリーの作り方(作られ方)について考えます。
物語と「よくあるパターン」の関係、物語のアイディアを自力で作り出す方法を見てみましょう。
執筆中の小説にまつわる質問や感想も、ぜひこの回で教えてください。
第3回:10月15日(水)
提出された課題作品を全員で読んでいきます。
コメントするのが得意でなくても大丈夫。ご自身の得意な分野を通して、他の受講生やご自身の作品を語ってみてください。
※課題作品を読んで参加してください。
※マイクオンでご参加ください。
次回の作品提出締切は11月2日(日)です。
第4回:10月22日(水)
ストーリーの作り方について、もっと詳しく見てみましょう。
「面白い」とはそもそも何なのか?
常識として語られる「起承転結」は本当に不可欠なのか?
始まりと結末は、どう作ればいいのでしょうか?
少し高度な例も含め、豊富な作例から、それらの多様性を感じていただきます。
第5回:10月29日(水)
「文体」とは何かを詳しく考えてみます。
書き方=表現の仕方を変えるだけで、作品の印象は一変します。創作だけでなく、今後の本の読み方そのものが大きく変わることになるかもしれません。
一人称・二人称・三人称といった書き方の性質も、ここでお伝えします。
第6回:11月5日(水)
提出された課題作品を全員で読んでいきます。
※課題作品を読んで参加してください。
※マイクオンでご参加ください。
第8回も受講生の作品を読む回ですが、提出は任意です。提出したい方のみご提出ください。
作品提出締切は11月23日です。
第7回:11月12日(水)
今回は、一流の作家が使っている作文上の判断基準を紹介するほか、作家の創作の悩みと解決法を紹介します。
歴史的な名作に使われている高度な技術を、手軽に自作に取り入れてみましょう。
小説にしかできない、極端な語り。
長篇小説にふさわしいストーリーを、短篇の中に入れ込んでしまう手法。
また、スランプを抜け出す方法はあるのか? についても、抜け出した例を挙げて解説します。
第8回:11月26日(水)
提出された課題作品がある場合には、全員で合評します。
※課題作品を読んで参加してください。
※マイクオンでご参加ください。
この最終回の後半には、質問にお答えする時間を設けます。
また、各受講生の課題に合わせて講師が制作する、オリジナルなブックガイドについてお話しし、講座終了後、受講生ごとにメールでお渡しします。
・各回は講座1コマ=1時間です。
・カリキュラムの内容は、受講生から寄せられたご質問や、抱えている課題を解決するため、一部変更する場合がございます。
【料金】
一般受講料:
¥35,200(税込)
過去に文章講座『作文の教室』を受講されたことがある方:
¥30,800(税込)
決済方法は、クレジットカード決済・銀行振込の2種類からお選びいただけます。
【受講方法】
下記の申込フォームを記入のうえ、送信してください。
送信後48時間以内に料金のお振込用メールをお送りいたします。
お振込が確認出来次第、メールにてZoomリンクをお送りしますので、当日の開催時間になったらご入室ください。
今回の講座は、カメラオンでもオフでも参加可能です。
第3回・第6回・第8回は、講師と参加者が会話をしながら話題を進める回ですので、マイクオンでご参加ください。
申込締切は2025年9月29日(月)23:59です。
【講師】
1993年生まれ。作家。
早稲田大学文化構想学部文芸ジャーナリズム論系卒業。
さまざまな媒体に小説・詩・批評・エッセイを発表する傍ら、2018年にウェブサイト『彗星読書倶楽部』を開設、オンライン・オフライン問わず読書会を開催。
2021年、YouTubeチャンネル『彗星読書倶楽部』を開設、国内外の文学作品を原典や最新研究に準拠しながらも創造的に読解する解説動画を配信している。
2022年、読書好きが集まるコミュニティ『彗星読書倶楽部クラブメンバーシップ』を開始。
2023年6月、作品集『深い瞳を鋭くして』を刊行。
同年8月、日本には少ないクリエイティブライティングの講座『小説の教室』を開講。
同年11月、新サービス『彗星ブッククラブ』を開始。話題の新刊の著者インタビュー映像や解説動画を独占配信している。
2024年12月、作品集『大禍時 幻の巻』を刊行。
【Q&A】
どんな人が対象ですか?
小説を書く機会が欲しいと思っている人、他の参加者と一緒に楽しく創作をしたいと思っている人におすすめする教室です。
表現技術を上げることと同じくらい、受講生同士で仲良く語り合うことを大切にしています。
創作の経験も、本の知識もありません。それでも受講できますか?
問題ありません。
初めから力のこもった作品を書く必要はありません。
「今の自分に書けることを書く」から始められます。
ただ、すでに書きたいテーマやアイディアがあった方が、書き始めるまでにエネルギーを使わずに済むため、望ましいです。
小説や詩を書きたいと思っていても、うまくいきません。解決できますか?
解決の方法もカリキュラムに含まれています。
また、文章の型もお教えしますので、それに沿って書けば、作品を仕上げることが容易になります。
ただし、書けない理由は人それぞれですので、解決方法に正解はありません。一緒に解決していきましょう。
正直、自作を批判されるのが怖いです。安心して書けるでしょうか?
参加者が書いた作品を合評する際、作品に対し批判をすることは、一切禁止しています。
その人が書いた作品は「変更不可能な現場」であると捉えているからです。
むしろ、「自分にはここが理解できなかった。もしかすると、こういう意味かもしれない」という考え方をしてもらうことで、作者も予測できなかった魅力を掘り起こしていくことになります。
安心してご提出ください。
文学賞の受賞を狙っています。参考になりますか?
参考にはなるはずですが、文学賞の対策は行っていません。
参加者の表現力を高めるため、文学史上の豊富な作例と、表現様式の変化の歴史を学ぶカリキュラムを用意しています。
それを自分の表現に利用できるようになれば、満足のいくクオリティの作品を生み出せるはずです。
【その他・お問い合わせ】
お問い合わせは
info@suisei-trade.com
(合同会社彗星通商 販売部 加藤)
までご連絡ください。