【2026年3月3日開始】オンライン講座『エッセイの教室』を開講します

彗星読書倶楽部の文章講座『エッセイの教室』は、多数の文例を紹介しながら、エッセイという文章ジャンルの魅力を知り、エッセイの書き方を習得する講座です。

エッセイとは「書き手の考えをまとめた文章」のことです。
そしてこの枠の中に入る文章は、古今東西たくさんあります。
今日では、ブログやSNSに投稿される文章も大半がエッセイと言えるでしょう。

しかし、ネット上の文章は、ネットの性質や電子端末の性質に適した書き方で書かれています。
もしかすると、あなたが本当に書きたいことは、ネット上によくある方法では表現できないかもしれません。

この講座は、文学の歴史を振り返り、傑作エッセイの魅力と本質を解説しながら、エッセイを書くための文章技術を受講生にレクチャーし、「書かずにはいられないこと」を形にできるようにする、執筆のアトリエです。

講座の目標

「なんとなく書く」から「構造を理解して書く」へ
エッセイは気軽に書ける文章です。
だからこそ、エッセイを発表するときには、読者に価値を感じてもらうための文章技術力と、発表するための自信を持っているかどうかが問われます。
執筆の手順や、内容の構造、読者の記憶に残るポイントを知ることで、読者を楽しませるエッセイを何度でも書けるようになります。
本講座を修了する頃には、ネット上での発表だけでなく、小冊子(ZINE)を作り発表できるほどの技術と自信が身につきます。

日常を自力で書き換える
「自分が日常で見聞きするものはつまらない、単調だ。」
そう思っている人はたくさんいます。
しかし、読者に読まれることを想定した文章である「エッセイ」を作る技術とは、個人の経験を「普遍的な価値」に変換する知的作業です。
あなたの日常はつまらないのではなく、まだエッセイを書くための「文章の型」に出会っていないだけです。
本講座の受講生は、日常や非日常を体験するたびに、作品を生み出す能力を体得します。

そして、文章が他人を変える
あなたの価値観や、世界の見方は、これから書くエッセイの価値の土台です。
それが平凡に思えても、問題ありません。
ある読者にとっては、その平凡さこそが求めているものであったりします。
エッセイを書き続けてゆくと、読者の感性や思考、行動に変化を起こすかもしれません。
あなたの手で、そんな読書体験を作り出してください。

エッセイの型

エッセイを書くとき、優秀な書き手が必ず意識している基本手順は、次の3ステップです。

1:考えずにはいられないことを発見する。
2:自分が自然に思いつくことではない、他の何かを参考にする。
3:いま考えていること、いま目の前にあるものを再定義する。

語りたいことがたくさんある人は、これを見てすぐに何かを書き始められるかもしれません。

誰でも必ず、エッセイの種を持っています。
しかし、それを発芽させるには、豊富な前例と技術が必要です。
講座の各回では、この3ステップをもとにして、さらに文章に魅力を加える技術をお教えします。

エッセイ発表回

この講座では、受講生がエッセイを自作する機会を設けています。
エッセイの発表回は、第4回と第8回の計2回。
講義内容を参考にしながら、あなたの代表作となるエッセイを完成させてください。
受講生が書いたエッセイを、講師と受講生で読み、感想を語り合いましょう。

一度に2作品まで提出可能、
目安は2,000字前後、文字数上限は4,000字です。
作品は参加申込後にお伝えするメールアドレス宛にご提出いただき、全員が全作品を読めるよう、PDFにまとめメールで受講生にお送りします。

「合評」では、心理的安全性を保つため、発言にルールを設けています。

文章を人に見せるのは勇気がいることです。だからこそ、本講座では互いの個性を尊重し、技術を磨き合うための安全な場作りを徹底します。

講座内では、受講生の作品を「変更不可能な現場」として扱います。
それは、ささいな単語ひとつの選択も、尊重すべきであるという捉え方です。
そのため、
1:作品を批判しないこと。
2:「この部分はこうすべきだ」という代替案の提案をしないこと。

この2つをルールとします。
もし加筆修正の指摘が欲しい方は、メールや発表回中に講師へお伝えください。

開催日時・講義内容

第1回
エッセイって何なのか?

初回である今回は、エッセイの基礎知識と、押さえておきたい内容のタイプをお伝えします。
あらゆる題材が語れるからこそ、書き手の特徴が浮かび上がってくることを、いくつもの例文から観察してみましょう。
話題が軽いか重いか。体験の珍しさを強調するか、言葉の選び方で面白がらせるか。
重要な枠組みを通して、無限に広がるエッセイの世界を歩き回ります。

すぐに書き始めたい人のために、アイディアの種の育て方や、基本的なエッセイの型も、この初回でお伝えします。
講義中にアイディアを思いついた方は、ぜひZoomのチャット欄で教えてください。他の参加者の背中を押すことになります。

第2回
世界の新鮮さに気づく

体調が悪くなってから回復し、家の外に出てみると、見慣れた景色を新鮮に感じることがあります。朝の光、風の香り、道の奥行きが、初めて感じるもののように思えてならない。そんな、世界が一新されたような感覚を、人は覚えます。
ごく些細なきっかけから世界の見え方が変わる体験を、人はどのように言葉にしてきたのでしょうか。
今回は「動詞」に注目し、「何が」「どのように」変わったのかを観察してみましょう。
さらに後半では、エッセイの魅力を損なってしまう注意点もお伝えします。
例文:サン=テグジュペリ、藤原新也

第3回
知らない世界へ旅する1

旅行へ行くと、必ず新たな発見があるものです。予想外の出来事だって起こりますから、全ての旅行は冒険と言ってもいいでしょう。
何を見たのか。何に出会ったのか。何を思ったのか。それを表現する方法を習得しましょう。
今回は著述家たちの「描写」の仕方に注目します。
さらに後半では、一定条件下で書くことと、まったく自由に書くことの特徴を比較してみます。
例文:開高健、西江雅之、若菜晃子

第4回
エッセイを講評する1

受講生の皆さんが書いたエッセイを、講師と受講生で語り合います。
批判は禁止しているので、文章を発表することを恐れる必要はありません。
(ご希望があれば、加筆修正の方法をお教えします。)

第5回
知らない世界へ旅する2

予想を超える何かに出会ってしまう時、価値観が変わってしまう時、それを言葉にする方法はあるでしょうか?
単に目の前の出来事を書き連ねるだけでは伝わりません。読者は、書き手の受け止め方に大きな期待を寄せています。過去の文章例から、書き手と出来事の相克の様子を見てみます。
例文:吉田ルイ子、金原みわ

第6回
恋と愛をどう語る

人間が語るあらゆるテーマの中で、恋愛はもっとも語られているものでしょう。
喜び、悩み……多くの人はきっと、語りすぎてしまうはずです。ではどんな枠組みを使ったら、「恋バナ」は「エッセイ」に仕上がるのでしょうか。
例文:福永武彦、岡本かの子ほか

第7回
言葉で世界を作り出す

誰もレビューしていない映画、街で偶然聞いた音楽。それを良いと感じて、言葉にしたいと思ったら、自力でなんとかしなくてはいけません。
それは、自分の力で世界を作り出す行為でもあります。
今回は、(他人の)言葉で作られたものを、(自分の)言葉で語るための極意をお教えします。
例文:堀江敏幸、正木香子ほか

第8回
エッセイを講評する2

受講生の皆さんが書いたエッセイを、講師と受講生で語り合います。
批判は禁止しているので、文章を発表することを恐れる必要はありません。
(ご希望があれば、加筆修正の方法をお教えします。)

【料金】

一般受講料:

¥35,200(税込)

過去に彗星読書倶楽部の講座を受講されたことがある方:
¥30,800(税込)

決済方法は、クレジットカード決済・銀行振込の2種類からお選びいただけます。

【定員】

6名

【受講方法】

下記の申込フォームを記入のうえ、送信してください。
送信後48時間以内に料金のお振込用メールをお送りいたします。
お振込が確認出来次第、メールにてZoomリンクをお送りしますので、当日の開催時間になったらご入室ください。
今回の講座は、カメラオンでもオフでも参加可能です。
今回の講座は各回、講師と参加者が会話をしながら話題を進める講座ですので、マイクオンでご参加ください。

【講師】

画像

1993年生まれ。作家。
早稲田大学文化構想学部文芸ジャーナリズム論系卒業。
さまざまな媒体に小説・詩・批評・エッセイを発表する傍ら、2018年にウェブサイト『彗星読書倶楽部』を開設、オンライン・オフライン問わず読書会を開催。
2021年、YouTubeチャンネル『彗星読書倶楽部』を開設、国内外の文学作品を原典や最新研究に準拠しながらも創造的に読解する解説動画を配信している。
2022年、読書好きが集まるコミュニティ『彗星読書倶楽部クラブメンバーシップ』を開始。
2023年6月、作品集『深い瞳を鋭くして』を刊行。
同年8月、日本には少ないクリエイティブライティングの講座『小説の教室』を開講。
同年11月、新サービス『彗星ブッククラブ』を開始。話題の新刊の著者インタビュー映像や解説動画を独占配信。
2024年12月、作品集『大禍時 幻の巻』を刊行。
2025年11月、作品集『大禍時 影の巻』を刊行。

Q&A

どんな人が対象ですか?

・エッセイを書く機会が欲しい人
・文章を書く技術と自信が欲しい人
・他の参加者と一緒に楽しく執筆をしたい人
・まだ知らない文章表現を習得したい人
このような方におすすめする教室です。
表現技術を上げることと同じくらい、受講生同士で仲良く語り合うことを大切にしています。

全8回すべてには出席できないかもしれませんが、参加できますか?

問題ありません。
講義は毎回録画し、各回終了後、視聴用リンクをメールで受講生全員にお渡しします。
収録映像は講座終了後もずっとご覧いただけます。
お仕事や子育てで忙しい方も、ぜひご参加ください。

創作の経験も、本の知識もありません。それでも受講できますか?

問題ありません。
初めから力のこもった作品を書く必要はありません。
「今の自分に書けることを書く」から始められます。
ただ、すでに書きたいテーマやアイディアがあった方が、書き始めるまでにエネルギーを使わずに済むため、望ましいです。

正直、自作を批判されるのが怖いです。安心して書けるでしょうか?

参加者が書いた作品を合評する際、作品に対し批判をすることは、一切禁止しています。
その人が書いた作品は「変更不可能な現場」であると捉えているからです。
むしろ、「自分にはここが理解できなかった。もしかすると、こういう意味かもしれない」という考え方をしてもらうことで、作者も予測できなかった魅力を掘り起こしていくことになります。
安心してご提出ください。

ブログやSNS上でたくさんのインプレッションを稼ぎたいです。参考になりますか?

参考にはなるはずですが、バズを起こす手法やSEO対策はお教えしていません。
本講座は、エッセイの精髄を知り、その人にしか書けない文章を書く方法をお教えする内容です。
参加者の表現力を高めるため、文学史上の豊富な作例と、表現様式の変化の歴史を学ぶカリキュラムを用意しています。
それを自分の表現に利用できるようになれば、満足のいくクオリティの作品を生み出せるはずです。

自分でZINEを作ってみたいです。

実物の詳しい作り方まではお教えできませんが、講座内でご質問いただければ、簡単な作り方や売り方をコメントできます。

さいごに

これからエッセイストとなるあなたを導くであろう言葉は、きっと、次のようなものではないでしょうか。

「今日も他の日々と同じような1日であるか、むしろ他の日々と全く同じということはない1日なのです。」
ミシェル・フーコー

いつもと同じだけれど、同じじゃない。
普通のようで、普通じゃない。
それを発見し、文章にすることが、見知らぬ誰かにとっての大きな発見となります。

【その他・お問い合わせ】

お問い合わせは
info@suisei-trade.com
(合同会社彗星通商 販売部 加藤)
までご連絡ください。

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